廃止直前!播備ライナー

1ヶ月ほど前、姫路の金券ショップで、姫路〓岡山間の高速バスのチケットが1枚950円で売られていたので思わず1枚だけ購入。しかし、なかなか岡山へ行くチャンスがなかったので、ずっと財布の中に入れたまんまになっていました。
ところが、この姫路と岡山とを結ぶ高速バスが、開業から1年も経たないうちに廃止するという。その前にチケットを消費しなくては!と言うことで、ちょうど23日の天皇誕生日であるこの日、岡山の天神そば(土日休みで祝日は開店)へ行くチャンスでもあるというので岡山詣でをすることに決定〓。
姫路までは山陽電車で行き神姫バスターミナルから発車する岡山行きのバスに乗り込む。なんと私が乗り込んだバスは中鉄バス便で、乗り心地がとても悪い小型バス。神姫バス中国JRバスなど他社便なら、観光バスタイプのリクライニングシートのハイデッカー車を使用しているのだが、この中鉄バスは利用者が少なく、もう廃止する路線だからと1ヶ月前からこの小型路線車タイプの車両を運用するようになったとのこと。岡山までの1時間40分は堪えました。はぁ〓。
ちなみにこの高速バスは播州備前とを結ぶから「播備(ばんび)ライナー」とネーミングされていました。姫路駅を出ると途中、龍野、相生、赤穂などの停留所にも停車し、岡山駅前を経由して終着地は岡山ではお馴染みの天満屋バスセンター。お客さんは廃止間際だからか結構乗っていて、私の他に十数名ほど。ちなみに普段は1便に2〓3名、多くても10人ほどしか利用者がいなかったとか。なぜここまで利用者がいなかったかと言うと姫路と岡山との間には経済的・人的な交流がほとんどないことと、新幹線ならひかりレールスターで約21分、在来線でも1時間20分で行けるところを1時間40分かかっていたこと、高速バスの存在が知られていなくて告知不足だったこと、運賃面でもJRの運賃が1460円に対して1500円と、JRに比べて割安感が無かったことなどが原因でした。一番の原因は、車を利用していた人がそう簡単にバスに乗りかわらないということ。バス会社側も何もしていなかったワケではなく、当初は姫路〓岡山間がノンストップだったものを龍野、相生、赤穂など途中停留所も設けて乗降できるようにしたり、大幅割引きの回数券、往復きっぷを設定したりと利用者増を狙ったものの、うまくいかなかったようです。
この高速バス播備ライナー、予定通り12月29日に廃止となりました。所要時間がもう20分程度早く、普通運賃も1200円程度に抑えていれば利用する価値はあったんだけど。